出雲大社の奥、日御碕の手前を入った所に鷺浦地区と言う所があります。
この鷺浦地区と隣接した鵜峠(うど)地区を合わせて、この地域を鵜鷺(うさぎ)
地区と呼ぶそうです。めずらしい名前ですよね。
山と海に囲まれ静かな入り江があり昔は北前船が往来し賑わっていたそうですが
今は過疎化が進み、町の佇まいはとても静かです。
島根出身の私も始めて訪れたのですが、路地と路地がつなぐ赤瓦の街並のスケール
感がとても懐かしく、そこから眺められる海もとても綺麗。家と家の間を通る路地
からは灯台が見える様になっており、海と暮らしてきた町の歴史が感じられます。
過疎化が進むこの地区を地元住民の方が中心となり「鵜鷺げんきな会」を立上げ町
に人を呼ぶ活動が行われています。先日その意見交換会が行われ、参加させて頂き
ました。
建築関係者、大学、高専の先生方、学生さんと一緒に会長の案内で町歩きをさせて
頂きましたが空き家も数軒あり、これから建物の調査、保存へ向けての取り組みが
行われていくと思いますが、この素晴らしい町並を是非後世に残して頂きたいと感
じました。
ちなみにこの鷺浦地区では空き家を改修し宿泊施設にされているそうです。
料金は、1軒まるごと貸し、素泊まりで一人約千円程度とのことです。安い!
(詳しくはHPなどで調べてみてください)釣り好きの方には必見です。
海の近くなので、もちろん魚はおいしい、空気もおいしい、出雲大社などの観光地
からも近く夏場はご家族でのんびり過ごすには最高の場所です。