敷地は兵庫県北部に位置し日本海側気候で積雪量が多く、冬は日照時間が短く洗濯物も乾きにくい。冬は特に日光の大切さを感じる。

この様な気候の特徴から1年を通して自然光と通風が確保出来て、室内に色々な場所（居場所）がある家にしたい

と考えた。

建物の配置を北西側に出来るだけ寄せて、日当りと景色の良い南東側を広く空けて庭を設け、積極的に開口部を設けた。この奥行きのある庭が道路からの視線の緩衝材となり室内への視線が和らげてくれる。

室内はほとんどの時間を過ごすLDKと畳スペースを日当りの良い南東側に配置し、外の景色を見ながらゆったりと過ごせる空間とした。また浴室、洗面脱衣室、家事室に囲まれた位置にテラスを設け天候の悪い日でも洗濯物等を干せるスペースとしている。

日当りの良い庭は日々の生活で使用出来るのはもちろん、友人達とBBQをしたり趣味の場所としても使用出来る。また庭に張り出したウッドデッキでは食事をしたりお酒を飲んだりと色々な使い方ができ、ここもひとつの居場所となる。

周辺環境と敷地のゆったりとした関係性が室内にも反映され、家の中の色んな居場所でゆったりと日々の生活を楽しめる空間になれば嬉しい。

所在地　　　     兵庫県豊岡市

用途　　　　　専用住宅

規模　　　         平屋建て

構造　　　　　木造

敷地面積　　　292.83m2

建築面積　　　138.86m2

延べ床面積　　122.63m2

写真　　　　　笹倉洋平

Back →